2011/04/11(月)QNAP TS-219P+導入その2

PC::NAS

QNAP TS-219P+導入その2

設定とか、動作確認とか。

取扱説明書

QNAP Systems Inc. - ダウンロードセンターからダウンロード。

管理システムへのアクセス

  1. http://nas:8080/ にアクセス
  2. 「管理」をクリック、ユーザー名:admin、パスワード:最初に設定したパスワード
    manage1.png

S.M.A.R.T.

  1. ディスク管理 > ハードディスクS.M.A.R.T. で確認できます。
    SMART.png

SSH

  1. ネットワーク サービス > Telnet / SSH を見るとSSHが稼働しているようです。
  2. 試しにSSHクライアントでアクセス: Linuxが動いているようです。NASらしく主なコマンドはbusyboxが提供。
    ssh.png

ユーザーの追加と共有フォルダ設定

初期状態では \\NAS でアクセスすると、guest扱いでアクセスするか、デフォルトユーザーのadminでアクセスすることになるので、常用するユーザー(ここではOwnerとする)を追加します。

  1. アクセス管理 > ユーザ > ユーザの作成
    user1.png
  2. 次へ。
    user2.png
  3. 好きなユーザ名とパスワードを設定。普段Windowsで使っているユーザ名とパスワードにすれば、共有フォルダアクセス時に入力する手間が無くなります。
    user3.png
  4. クォータはここではまだ設定できない。
    user4.png
  5. 所属グループを設定。
    user5.png
  6. 個人共有フォルダの作成。せっかくなのでここで作ってしまいます。
    user6.png
  7. 作成するユーザのアクセス権設定、とりあえず全部アクセスできるように。
    user7.png

これで、このユーザーを使って \\NAS にアクセスできます。

guestユーザーは使うつもりが無いので、guestが唯一アクセスを許可されているPublicへのアクセスも拒否に変更します。

  1. アクセス管理 > 共有フォルダ: Publicのアクション「フォルダ許可」アイコンをクリック。
    user8.png
  2. ゲストのアクセス権がフルアクセスになっているので、アクセス拒否に変更。
    user9.png

Webサーバー設定

  1. ネットワークサービス > Webサーバ: Webサーバを有効にするにチェックを入れて適用。
    web1.png
  2. \\NAS\Web に index.html などをコピー
  3. http://nas/ にアクセス。

PHPは最初から入ってるけど、Perl/CGIは初期状態では無いみたいです。

localStorageは、サーバー上にないファイルに対しては上手く動かなかったりするので、検証環境に良さそう。

3TBとAFT

WD30EZRSは、3TBなので2TiBの壁を越えています。またAFT(Advanced Format Technology)を採用しているため、物理セクタサイズが4KiB(内部の話でHDDの外からは512Byteセクタに見える)で、パーティション境界が4KiB境界に無ければ性能がダウンしてしまいます。

そのあたりで問題が無いか確認。

2TiBの壁 (2TBの壁)

これはWD30EZRS以外の3TB HDDは対応表に載っていることもあり、問題なさそうです。

  • ディスク管理から3TB認識を確認
    3TB.png
    • 試しに2TiB以上書き込んでみましたが、特にデータが壊れたりといったこともないです。
パーティション境界

sshでアクセスできるので、とりあえずfdiskをやってみます。

# fdisk -ul /dev/sda
You must set cylinders.
You can do this from the extra functions menu.

Disk /dev/sda: 0 MB, 0 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 0 cylinders, total 0 sectors
Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes

   Device Boot      Start         End      Blocks   Id  System
/dev/sda1               1  4294967295  2147483647+  ee  EFI GPT
Partition 1 has different physical/logical beginnings (non-Linux?):
     phys=(0, 0, 1) logical=(0, 0, 2)
Partition 1 has different physical/logical endings:
     phys=(1023, 254, 63) logical=(267349, 89, 4)

……、2TiB越えなので当然GPTでした。fdiskでは中は分かりません。

じゃあ、partedで。

# parted
Segmentation fault

どうしてorz(追記:その後partedでも確認しました。


仕方ないのでディスクの先頭をダンプして確認してみます。

# dd if=/dev/sda of=dump.dat bs=512 count=1024

LBA1(512byte~1023byte)がGPTヘッダーのはず。(参考: GUID Partition Table - Wikipedia

Length説明ダンプファイルで確認した値
8 bytesSignature ("EFI PART", 45 46 49 20 50 41 52 54)45 46 49 20 50 41 52 54
4 bytesRevision (For version 1.0, the value is 00 00 01 00)00 00 01 00
4 bytesHeader size (in bytes, usually 5C 00 00 00 meaning 92 bytes)5C 00 00 00
4 bytesCRC32 of header (0 to header size), with this field zeroed during calculationC2 3F B4 7B
4 bytesReserved; must be zero00 00 00 00
8 bytesCurrent LBA (location of this header copy)01 00 00 00 00 00 00 00
8 bytesBackup LBA (location of the other header copy)AF A3 50 5D 01 00 00 00
8 bytesFirst usable LBA for partitions (primary partition table last LBA + 1)22 00 00 00 00 00 00 00
8 bytesLast usable LBA (secondary partition table first LBA - 1)8E A3 50 5D 01 00 00 00
16 bytesDisk GUID (also referred as UUID on UNIXes)C7 F3 90 D1 C1 7E 75 44 84 8A 4B 07 5A F5 E9 23
8 bytesPartition entries starting LBA (always 2 in primary copy)02 00 00 00 00 00 00 00
4 bytesNumber of partition entries80 00 00 00
4 bytesSize of a partition entry (usually 128)80 00 00 00
4 bytesCRC32 of partition array40 C6 4F 95
*Reserved; must be zeroes for the rest of the block (420 bytes for a 512-byte LBA)All-0

……、よく見たらここにはパーティションのオフセットは書かれてませんでした。せっかく表作ったのに(>_<)

気を取り直して、i番目のパーティションのFirst LBAは 0x420+0x80*i、Last LBAは0x428+0x80*iに、それぞれ8byte長(リトルエンディアン)で格納されているのでなので抜き出してみると

No.オフセットFirst LBALast LBA
00042028 00 00 00 00 00 00 00C1 2D 10 00 00 00 00 00
1004A0C8 2D 10 00 00 00 00 0083 5B 20 00 00 00 00 00
20052088 5B 20 00 00 00 00 0041 1E 41 5D 01 00 00 00
3005A048 1E 41 5D 01 00 00 00FF 50 50 5D 01 00 00 00

パーティション先頭が4KiB境界にあれば良いと言うことは、First LBAが4の倍数ならOKのはず。見たところ全部4の倍数なので問題なさそうです。