2023/06/11(日)Synology DS218+ Entware導入 & Subversion導入

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Synology DS218+ Entware導入 & Subversion導入

以前、Entware-ngというパッケージ管理ツールを導入しましたが、Entware-ngとEntware-3xが統合されてEntwareになったようなので、Entwareを導入してみます。それから、DSM7からパッケージセンターのSVN Serverが使えなくなったので、Subversionの導入もやってみます。

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2021/01/09(土)Synology NAS 取り外したHDDへのアクセス(USB経由)

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Synology NAS 取り外したHDDへのアクセス(USB経由)

20210109_1.png

Synology DS216jのHDDを入れ替えたときに、USB経由で旧HDDデータへのアクセスを試してみたのでメモ。


前提

20210109_2.png

  • RAIDタイプ: Basic (データ保護無し)
    • RAID無しの単一HDDとしての運用。

たぶんRAID1でも同じ事ができます。SHR (Synology Hybrid RAID) で同じ事ができるかは不明……。



HDD交換

今回は1台のみ新しいHDDと交換しました。Basicで運用している場合も、DSM (OS) はミラーリングされているようなので、片方だけの交換ならDSMの再インストールは不要です。

USB接続

旧HDDを外付けHDDケースに入れて、USBでNASに接続します。HDD自体は認識され、パーティションの存在も確認出来ますが、このままだとデータにはアクセス出来ません。

20210109_3.png

外付けHDDの状態確認

  1. 作業前にroot権限を取っておきます。
    sudo -i
    
  2. 接続したHDDの確認
    fdisk -l
    Disk /dev/sdq: 7.3 TiB, 8001563222016 bytes, 15628053168 sectors
    Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
    Sector size (logical/physical): 512 bytes / 4096 bytes
    I/O size (minimum/optimal): 4096 bytes / 4096 bytes
    Disklabel type: gpt
    Disk identifier: ****
    
    Device       Start         End     Sectors  Size Type
    /dev/sdq1     2048     4982527     4980480  2.4G Linux RAID
    /dev/sdq2  4982528     9176831     4194304    2G Linux RAID
    /dev/sdq3  9437184 15627848351 15618411168  7.3T Linux RAID
    
    • /dev/sdq1~3として認識されているようです。データが入っているのは/dev/sdq3ですが、Basicの場合でもRAIDは作られるようで、TypeはLinux RAIDです。
    • 認識されていない場合は、partprobeコマンドを実行すれば認識されるかも。
  3. RAID状態の確認
    cat /proc/mdstat
    Personalities : [linear] [raid0] [raid1] [raid10] [raid6] [raid5] [raid4] 
    md3 : active raid1 sda3[0]
          9761614848 blocks super 1.2 [1/1] [U]
          
    md2 : active raid1 sdb3[0]
          7809204544 blocks super 1.2 [1/1] [U]
          
    md1 : active raid1 sda2[0] sdb2[1]
          2097088 blocks [2/2] [UU]
          
    md0 : active raid1 sda1[0] sdb1[1]
          2490176 blocks [2/2] [UU]
    
    • md0~md3が作られています。BasicはHDDが1個だけのRAID1扱い。
    • あとでmd9を作るので使われていないことを確認。

外付けHDDのマウント

まずRAIDを認識させてから、RAIDボリュームをマウントする必要があります。

  1. 作業前にroot権限を取っておきます。
    sudo -i
    
  2. RAIDを編成。
    mdadm -A -R /dev/md9 /dev/sdq3
    
  3. マウント。場所はどこでも良いですが、今回は/volume1/from_USBにマウントします。
    mkdir /volume1/from_USB
    mount /dev/md9 /volume1/from_USB
    
  4. これで、/volume1/from_USB 下に外付けHDDのデータが見えるので、コピーなどが可能です。
    # backupフォルダを/volume1 下にコピーする例
    cp -a /volume1/from_USB/backup   /volume1/
    
  5. アンマウント
    umount /volume1/from_USB
    mdadm -S /dev/md9
    

暗号化フォルダ(ディレクトリ)のマウント

共有フォルダを暗号化していた場合は、中を見るには暗号化フォルダのマウントが必要です。(当然パスワードは必要。)暗号化されたフォルダは@で囲まれた名前になっています。

    • 暗号化されたフォルダ名: /volume1/from_USB/@backup_e@
    • マウント先フォルダ名: /volume1/from_USB/backup_e
  1. 作業前にroot権限を取っておきます。
    sudo -i
    
  2. 暗号化フォルダをマウント。
    mkdir /volume1/from_USB/backup_e
    mount.ecryptfs /volume1/from_USB/@backup_e@ /volume1/from_USB/backup_e -o 'key=passphrase:passphrase_passwd=パスワード,ecryptfs_cipher=aes,ecryptfs_key_bytes=32,ecryptfs_passthrough=n,no_sig_cache,ecryptfs_enable_filename_crypto=y'
    
  3. これで、/volume1/from_USB/backup_e 下に暗号化フォルダのデータが見えるようになります。
  4. アンマウント
    umount /volume1/from_USB/backup_e
    

なお、まるごとコピーしたいだけなら、@backup_e@を/volume1の下にそのままコピーすれば、DSMのコントロールパネルからマウントできるようです。

おまけ:取り外したHDDのWindowsでの再利用

  1. Windows PCに接続
  2. 「ディスクの管理」を開く
    20210109_4.png
    • 3つのパーティション(と隙間)が確認出来ます。
  3. パーティションを右クリック→ボリュームの削除で、全てのパーティションを削除。
    20210109_5.png
  4. 右クリック→新しいシンプルボリュームで、新しいパーティションを作成。NTFSなどでフォーマットすればWindowsで使用出来るようになります。
    20210109_6.png

2016/07/10(日)NAS間バックアップ(rsyncファイルコピー)

2016/07/05(火)Synology DS216j DDNSとVPN

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Synology DS216j DDNSとVPN

インターネット側からアクセスできるようにDDNSとVPN (OpenVPN) を設定します。


DDNS設定とSynologyアカウントサインアップ

インターネットからホスト名でアクセスできるようにDDNSを設定します。SynologyのDDNSサービスを使うために、Synologyアカウントサインアップも一緒に行います。

  1. コントロールパネル→外部アクセス→DDNSで、追加をクリック。
    サービスプロバイダは「Synology」、ホスト名は好きな名前を、Heartbeatは接続が途切れたときに通知が欲しいなら有効にします。
    20160704_01.png
  2. 続いて、「Synologyアカウントにログイン」をクリックするとログインダイアログが開きます。アカウントを新規作成するためにサインアップをクリック。
    20160704_02.png
  3. 受信できる電子メールアドレスと、好きなパスワード・名前を入力します。eNews受信はお好みで。
    20160704_03.png
  4. 作成をクリックすると、入力したメールアドレスにメールが届くので、指示に従ってメール内のURLを開けばアカウント作成は完了です。
    20160704_04.png
  5. テスト接続してステータスが正常なら、OKをクリックします。
    20160704_05.png
  6. DDNSの追加が完了しました。
    20160704_06.png
  7. 上の画面のホスト名にping等でアクセスして、名前解決できていればOKです。

OpenVPN設定

インターネットからOpenVPNでアクセスできるようにします。

  1. パッケージセンターから「VPN Server」をインストール。
    20160704_07.png
  2. メインメニューに「VPN Server」が増えているので選択。
    20160704_08.png
  3. OpenVPNを選択肢、OpenVPNサーバーを有効にするにチェックを入れて、適用をクリックします。
    20160704_09.png
    • ポートはデフォルトの1194からは変更しておいた方が安全かもしれません。
    • クライアントにサーバーのLANにアクセスさせるは、必要なら*1チェックします。
  4. OpenVPNを有効にした後、エクスポート設定をクリックして、OpenVPNクライアント用の設定ファイルをダウンロードします。
    • ダウンロードした「openvpn.ovpn」のYOUR_SERVER_IPと記載されている箇所は、IPアドレスかホスト名に置き換える必要があります。
      remote YOUR_SERVER_IP 1194
      ↓修正
      remote ****.myDS.me 1194
      
  5. デフォルトでは存在するユーザー全てがVPNを利用できますが、VPNが不要なユーザーがあるなら特権設定で権限を解除します。
  6. ルーターのポート転送設定で、OpenVPNのポート(デフォルトでは1194)にインターネット側からアクセスできるように設定します。*2
  7. 先にダウンロードした設定ファイルを、OpenVPNのクライアントで読み込んでアクセスできれば成功。

redirect-gatewayの設定

VPN接続時はインターネットアクセスもVPN経由にしたいので、redirect-gatewayを設定します。ブラウザ上から設定する方法がなさそうだったので、設定ファイルを直接編集します。

  1. NASにSSHで接続。
  2. openvpn.confファイルをvi等で開く(要root)。
    sudo vi /usr/syno/etc/packages/VPNCenter/openvpn/openvpn.conf
    
  3. openvpn.confの一番上に以下の記述を追記し、上書き保存します。
    push "redirect-gateway def1"
    
  4. 設定を反映するためNASを再起動。

*1 : LAN内の他のPCにアクセスしたいなど

*2 : 設定方法はルーターによっていろいろ。ルーターでUPnPが有効になっていれば、この設定は自動で行ってくれるのかもしれません。